「おーい、政志!」

「ん?」



すると政志とあずさが
振り向いた。



「あれ…あずさ?」

「美波」

「美波ちゃん、彼女知り合い?」

「私の友達だよ」

「でも何で政志と一緒に?」

「さぁ?」



そして。


「彼は菅原政志。俺と同じ大学の友達」



響は政志を紹介する。



「初めまして、中村美波です」

「どうも」

「クールだろ。いつもなんだよ」

「あの…政志さんとあずさって…知り合いなんですか?」

「彼女は俺が家庭教師をしていて」

「嘘、貴方が!?」

「?」

「こんな偶然があるなんて…ヒビキ君のお友達が私の友達の家庭教師をしていたなんて」

「確かにそうだね。政志、何も話してくれないから全然分からなかったよ」

「別に話す必要ない」