「モテるでしょ?」

「ごめん、美波ちゃん。確かに、モテないって言ったら嘘になるけど今は付き合ってる女の子はホントにいないよ」

「………」

「たまにいい寄ってくる子とかいるけど…すぐに俺の前から消えてしまう。流れ星みたいにね」

「流れ星?」

変わった例えをする人だと、美波は不思議に思った。
それもそうだ、普通は流れ星だなんて誰も言わないし、そんな事思い付かない。

「きっと俺のこの性格が駄目なのかも」

「え…?」

「そんな事はどうでもいいや……キミだよ」

「え?」

「俺が今まで出会った女の子とはタイプが違う気がする」

「誰の事?」

「キミだよ」

「は?」

「キミのような子、好きだよ。初めてキミを見た時からそう思ってた。もう一度会いたいって…そしたら、こうしてキミに会う事が出来た。何か上手に言えないけど運命を感じたんだ。ねぇ…俺と付き合わない?」

「な、何言ってるの。ヒビキ君?冗談でしょ」

美波は少し焦り、顔を紅くして言ったが響は真剣な眼差しで、また言う。

「俺、結構マジなんだけどな」