帰りのバス

美紀は窓側に、政弘は通路側に座って話してると、

『ケータイ鳴ってんじゃない?』

「そうなんだよ、姉貴から」

『なんかあった!?』

「違うんだよ、何処にいる?なにしてる?。そんなメールがね」

「一時間くらい前からさぁ。子供じゃねぇんだから」
『あっ、あたしのケータイ。。』

『もっ、もしもし。うん、今ね、帰りのバスだから。うん、はぁ〜ぃ。じゃあね』

『タカシとあたしが付き合ってから変じゃない?』

「変って?」

『怒らないで聞いてね。。、あたしのこと嫌いになったんじゃないかなぁ』