「もちろんそれが何かなんてわからない。

結華に寄ってくる男はいっぱいいてさ、その中で付き合った人もいた……
でも……結華は本当に好きだったわけじゃないと思うんだ。
麻奈が思うにはね!!」


「…………」


「ごめんね…麻奈にもそれくらいしかわからない……
ただ……結華の事を本当に好きなら……
結華を闇から救いだしてほしい。」


俺は麻奈ちゃんの話を黙って聞いていた。



「お役にたてなくてごめんね。」



そう言って席をたつ麻奈ちゃんに


「待って!
どこへ行けば結華に会える!?」



「結華が言わない以上……あたしはやっぱり言えないよ。

……結華の心を開いてあげてね。」







"大きな闇"

そんなもの俺に想像できるわけもない。



結華が何を見ているのか

何を想っているのか



俺には何一つわからない



俺には何も……