まだ開店して間もない店は既にたくさんの客達で賑わっている。 「指名五本入ってるから。とりあえず梓さんとこね」 「今最後に入った子、俺指名でした?」 「あぁ、あの子?そうだけど?」 「先にそこついちゃダメすか?」 「ダメだろ。最後に来たんだから。」 「そうですよね…」 胸が痛い…… 俺の目の前で微笑んだ結華の顔が、頭から離れない…… 何て言えばいいんだろう。 あんな姿…… 結華にだけは見られなくなかった……