きっと天罰が下ったんだろう……


今までの行い全てのせいで……




結華が通り過ぎて行ったホールで、俺は呆然と立ち竦んだ。



「ね~!誰!!あの女!!
何なの!!?」



「………………」



「何その顔!!もう帰る!!馬鹿っ!!」



立ち竦んだまま何も答えない俺に、苛立ちを抑えきれない様子の詩織は、俺を突き飛ばして去って行った。







「あれ~?直さ~ん?
何してるんすか~?」


「あっ一也…」


「入らないんすか?」



遅れて出勤してきた一也の声で、俺はやっと我に帰り店に入った。