「わりぃ」 「お~そ~い~!」 待ち合わせ場所には無事着いたものの、もちろん詩織はご立腹だ。 「お詫びに後で店の前でチューしてね♪」 「客に見られたらどうすんだよ」 「俺の彼女ですーって言えばいいんじゃない♪」 「無理」 レストランで食事を済ませて店に向かう間、いつものように詩織は俺の腕に胸をあてて歩いた。