コンコン

「香織です。」



香織さん……



香織さんの声で、俺は更に現実へと引き戻された





結華とは一緒にいれない



俺は香織さんとりおちゃんを守らなくてはいけない



俺は香織さんと……





そう心の中で言い聞かせながら、頬を拭い


病室の扉を開けた



「ごめんなさい……お医者様がそろそろって……」



「すいません。行きしょう。」



「お邪魔してごめんなさいね。」



「いえ……」



俺は結華を見る事が出来ずに


「結華…じゃあ行くな。体、大事にしろよ」


そう告げると病室の扉を閉めた








「今の子………」


「edenに昔きてた子ですよ。」


「お客さん?」


「はい。」


「そうは見えなかったけど……」