あたしは告白する覚悟を決めていた。


公園のベンチに二人で座り、あたしは周りの空気が無くなりそうなくらいに思い切り吸い込んだ。



「斉藤さん…あたし……」


でも告白なんて初めてだし……いざとなると喉でつっかえて言葉が出てこない……



「結華ちゃん。」


「ん…っ!」


いつになく真剣な斉藤さんの眼差しを見つめていたら、乾いた唇があたしの唇にそっと触れた。




三度目のキス




「俺、結華ちゃんが好き。」


「えっ!?」


いつもとは違う真剣な瞳
いつもよりも少し低い声


「俺、かなり年上だけど、付き合ってくれないかな…?」


あまりに思いがけない言葉


「本当に…?」



嬉しすぎて涙がこぼれた。



「結華ちゃんの泣き顔見ると襲っちゃいそうだから!」


斉藤さんは少しあたふたしながら、Tシャツの袖であたしの涙を拭った。



「嬉しくて……」


震える声でそう言ったあたしを、斉藤は優しく抱きしめて


「OKってこと?」


あたしは斉藤さんの腕の中で、"うんうん"っと何度も頷いた。