直輝……直輝……



嘘だよね………?



直輝はあたしを置いてかないよね………?





あなたの愛は本物だよね………?





直輝………直輝………





それとも………





やっぱり偽物だったの…………?




あなたの愛は………




偽物だったの………?





それ以上何も言わずに俯く直輝の前


信じたい気持ちと、突き付けられた現実の狭間で葛藤した





直輝……




もうダメなの……?




どうして……?




「…………ごめん」


直輝の低い声に、今まで二人で過ごした時間を否定された気がした。


「……………」


それを聞いてやっと、あたしは直輝の胸元から手を放した。








そう………きっと初めから………





愛なんてない………





愛なんてなかったんだ………





一人で勝手に馬鹿みたい





あたしの事を愛する人なんて


いるわけないのに





誰も………



誰も………









目に見えるように、あたしは闇に飲み込まれた――




真っ暗な闇………




ここがあたしの居場所なんでしょう………?





神様……………