「結華……」


あたしの耳元で囁く吐息のような声


その声はあたしの心の一番奥に隠した想いを呼び起こす。





直輝の甘い匂いが染みついたベッドの上、あたし達は何度も求めあった。





きっとあたしは



初めからこうしたかった……



直輝と結ばれたいと…心のどこかで思ってた……



だけどこわくて……



こわくてこわくて……



自分の気持ちを誤魔化す事しかできないでいた……





でも……もうきっと誤魔化す事なんてできない……




こんなにもあなたが愛しくて

こんなにも胸は苦しくて



あたしは直輝を求めてる。



ずっとその肌に触れていたい……