昔から妹のほうが愛想がよく社交的でモテていた。 それに比べて私は人付き合いが苦手で人見知りもするほうで。 彼氏なんか普通にいなく、告白も受けたこともない。 加原瑠美。 それが妹の名前。 加原美優それが私の名前。 昔からモテていた妹のせいで私は昔からみんなに可哀相な目で見られていた。 それがすごく、すごく嫌だった。 だから、妹が絶対行けない高校を受けることを決めたんだ。 なのに、私の目の前にいるのは男子にちやほやされている妹の姿。 妹は寝る間も惜しんで私の高校を受験して合格した。