だから俺は最近キスしたいキモチを抑えながら吹雪と話す。
たまにすごいしたいときは吹雪と距離を置くようにしている。
「ねえ、キスして?」
吹雪が無自覚なのか上目使いで言ってくる。
ダメだ、きっと本当にこれは吹雪を押し倒してしまう。
「悪い・・・今日は無理」
俺がそう言うと涙目になった吹雪が目に映った。
「やっぱり生徒会長のほうがいいんだね」
「えっ」
「キスしないのは生徒会長のほうがいいからでしょ」
なにを言い出したかと思えばまた彩が出てきた。
彩は幼なじみであいつのことなんて一度も異性として見たことがない。

