「・・・!?」



俺は息もする暇がないほど紗英にキスしてやる。



ドキドキが止まんない。



「プハッ」



唇を離すと一生懸命に酸素を吸う紗英。



そんなところを可愛いと思ってしまう俺は馬鹿なのかもしれない。



「あのさ・・・」



紗英がやっと口を開いた。



「今朝だよ?しかも公衆の面前で・・・」



周りを見ると顔を赤くしているサラリーマンや騒ぐ幼稚園児。



やばい。
周りを考えないでやってしまった。



「照れ屋のくせに大胆なんですけど」



大胆・・・?
そんなんじゃない。