だから俺は滅多に顔なんか赤くならねえのに。 紗英の前だとすぐに顔が赤くなってしまう。 紗英と喋るたび、紗英に触れるたびにドキドキが止まらない。 これって俺が紗英に好きってキモチがあるからだろ? 「うるせー。紗英には一生わかんねえよ」 「なにそれ~。じゃあ一生生きるし~」 本当馬鹿。 気づけよな。 この鈍感・・・。 「あっ彼方君~」 紗英と朝一緒に行っていたらクラスの女子に話しかけられた。