俺はそんなことを思いながら心の中で笑っていた。 「ねえ、俺は淳志。優衣って呼んでいい?」 「別にいいけど・・・」 「じゃあ、優衣も淳志って呼んでね」 教室から漏れる声は男の声とあいつの声。 なに名前呼ばせてんだよ。 お前は俺のもんだろ。 一気に独占欲が頭の中を支配していつもの冷静な俺でいられなくなった。 ガラガラ 「こいつ、俺のだから」 「へっ?」 教室に入り目に写ったあいつの腕を引っ張って自分のところへ寄せる。