笑ったーーーーーー 柚木君が私に向かって笑ってくれた。 どうしよう・・・。 どんどん顔が赤くなっていくよ。 「終夜よりは馬鹿じゃないもんねー」 「そうかな?まあ、あの人はかなりの奥手なんだろうね」 「奥手?」 あの女好きの終夜が奥手えー? 有り得ん。 「まあ、彼が奥手で助かったな。僕のほうが有利になれるしね」 「えっ」 柚木君の綺麗な顔がだんだん近づいてくるのがわかった。 そして唇に初めて感じる熱くて柔らかい感触。 なにこれ・・・。