男の子のキモチ



「おい、勉強しないんだったら帰るぞ」


「はっはい!」



柚木君に見とれていたら柚木君が睨みながら私に言った。



見とれるほど柚木君は綺麗なんだもん。
それに優しいし。



「おい、馬鹿香奈子。早く勉強すんぞ」


「馬鹿じゃないし!馬鹿だけど!」


「馬鹿なんじゃねーか」



終夜のばかっ!
意地悪!



「俺邪魔?帰ったほうがいい?」


「なんで!?」



なんで柚木君が帰っちゃうの!?
柚木君がいないんじゃ意味がない!



「二人とも仲良いみたいだし?」


「仲良い・・・」