人通りが少ない道だから誰もいない。 「は?やる気?」 「やればいいだろ」 男はそう言った俺に顔面めがけて拳をふってきた。 俺は軽くそれをよけてそいつのみぞうちに一発いれてやる。 「ケホッケホッ覚えてろよ!」 男は捨てぜりふ言って痛そうに顔を歪めながら逃げて行った。 自分でもビックリした。 自分があんなに強かったなんて。 「・・・海斗」 「智美。大丈夫?」 「うん」 ビックリしているのかいつもの威勢がない。