「俺ガキだから先輩を泣かせることしかできないんです。馬鹿なことで嫉妬して先輩を泣かして」


「天根君・・・」


「けど・・・それでもいいから先輩を離したくないんです。先輩が離れても俺は先輩を離しません。先輩が好きだから・・・」



この大きすぎる好きというキモチ。



俺は先輩にこのキモチをあげます。



先輩は受け取ってくれるだろうか・・・。



「離さないで。天根君に離されても私は離れないからね」



そう笑った先輩には昨日みたいな涙はなかった。



「先輩・・・好き」


「じゃあ、キスして?」


「えっ」