有名男子・秘密彼氏

「バカみたいねぇ……俺、お前みたいな奴結構好きだけど。」

「は?」



私がそう言った瞬間、要に左腕をつかま、グイッと引き寄せられた。

そして一瞬のうちに要の顔がアップになる。



チュッ

触れ合った唇がそう音をたててから、私から離れた。



「ごちそうさま。」



そう言ってニッコリ笑う要。

そしてつかまれていた腕もその瞬間に放される。


…な、な、な…!



「何するのよ!」



私は要を睨みつけた。


でも平然としている要。

な、なんなのこいつ…


最悪だよ…




私の…



ファーストキスなのに!