先生は自分の机に行って、何か集会への忘れ物を取りに来たようだった





「………先生……」




僕は慌てて教室を出ようとする先生に声をかけた




…小さな声だった









僕のその小さな声に、教室を出ようとする先生は振り向いた







…目を見開き、鬼のような顔で僕を睨んだ






僕の心臓はドックンッ!と1回大きな音がした








そして先生は鬼の目で僕に言った









「さきのクソガキめ!」






先生はそれだけ言うと、僕から目をそらし教室を出ていった






先生の言った意味は全くわからなかった………







先生の目に恐怖を感じた僕は教室を飛び出した