「ゆうき… 起きなさい」



“…お母さんの声だ”



「早く起きなさい。学校に行かなきゃ」



“…学校? …今は夏休みなのに…”



僕は目を閉じたままお母さんに心の中で聞き返した



目を開けると、お母さんが着替えをしていた



「…お母さん…おはよう… どこか行くの?」



「何を言っているのお前は… 登校日よ」



お母さんはストッキングを履きながら僕に言った



“登校日…?”



僕は慌てて布団から飛び起きた



「ねぇ お母さん! クラスはもう決まっているの?」




「3組よ。早く着替えなさい」



僕は訳も分からないまま着替えた