リビ
『…ありません』


ビシ…ビシ…

ガラスにヒビが入るような音がリビとナオミの耳に入ってきた。

突然、輝く窓が灰色に澱んでくる。


その窓の奥からは、不気味な声が聞こえてきた。


『リビ、神が嘘をついてもいいのですか?』