「笑えないんじゃなかったんだな」 「…」 沈黙を破るように語りかけられた言葉は 昨日言った事を指していて 晶と呼ばれた金髪は「なんのこと?」とぼやいている 「…笑えないんじゃなく、笑わないの。 あの子は別、理由があるから。」 「必要なことだから」と続けて黙る。 このままだと余計な事まで喋りそうで… だからこの男は嫌になる 何でも受け入れてきそうな、透き通っている。 …―まっすぐな性格なんだろうな .