そういった環境なら ああいった条件でもまだ楽にできるだろうからな。 見た目からしたら浅雅はそう見えないが 人は見かけに寄らないんだ 俺の傷を手当てした時もそう。 傷を見るのも 手当てするのも 慣れっこだとでもいうかの様に 驚きもせず 淡々としていた …―手当てされている中 じっと観察をしていたが 浅雅の目は 闇に包まれた瞳でもなく、 諦めたような瞳でもない、 光を宿した瞳でもなく、 勇気や希望に満ちた瞳でもない、 ただ"虚無""絶望" それしか なかった .