男は何を思ったのか近づいてきて頭を撫でてきた。

「………何。」



「…旭。 田島 旭だ。覚えておけ」

私を真っ直ぐ見つめ、穏やかにそう言うから

無意識に頷いてしまってした。



それを見て旭はフッと笑って

背を向けて帰って行った。



「…………変な人。」


傷の手当てをした時と大分イメージが変わった