俺たちはお礼も何もいわず、屋上へと足を運んだ。 「なぁ。千尋。」 「あ?」 「黒髪美人の女…って、さっきの奴じゃねぇ?」 「…かもな」 「そいつ、やっていけんのかね。俺達にあんな喧嘩売っといて。」 「さぁな。でも、自分から言った…っつーのは事実だぜ。」 「あぁ。…楽しみだな」 「…、」 俺は返事をしないで、ただ空を見つづけた。