黒髪のあの子

「ちーちゃん。女の子に、んなこと言うなよー♪可愛そうじゃん」
「…黙っとけ」



「…」
あ、本当に黙った。

「…喧嘩なんてくだらないこと、やめなさいよ」
ため息をつきながら、女は髪を耳にかける。



「…うるせぇな。俺達の勝手だろ?」
「君たちの勝手にするようになったら、他の人皆迷惑よ?」


君たちとか…なめてんのか?コイツ。
「てめぇ…俺にそんな口聞いて、ただで済むと思ってんのか?」



「思ってるよ。悪いの?あたしがどう思おうが自由でしょ?」
「じゃあ喧嘩を買うのも、俺たちの自由じゃねぇのか?」




「それとこれとは別。とにかく、今後一切喧嘩なんて買わないで。」
「…ッチ」


その女は、梓がボコボコにした奴らのとこへ行き、看病しているのが目に映った。

「…あの子すげぇな。俺達に突っかかってくるなんて」
「むかつく…」


「お前らしくねぇな~。女の子と言い合いなん「学校いくぞ」
「は?機嫌悪いのに?」




「…学校に携帯置きっぱ」
「馬鹿だ。」



…うっせぇ…。