黒髪のあの子


リンゴみたいに真っ赤だった。








「おま…熱でもあるんじゃねぇの?保健室は2階ですけど?」
「熱なんてないしッ…」



「はぁ…あっそう」





こいつは…人がせっかく心配してやってんのに…。




「ばか…。」
「あ?お前に言われたくねぇよ」


「っちょ…言っとくけどねぇ!あたし、前の学校で順位真中ぐらいだったんだからっ!」

「え…自慢されても困るんですけど…」




しかも自慢するほどの順位じゃなくね?