黒髪のあの子

「ほ、本当に興味ないのね…っ」

「早く」
「ドS...!」

は?
ふざけてる。



「は や く」
「っもー…。如月千夏っ!覚えてね?」


ニッコリと、笑顔。







「へー。普通な名前だな」
「にゃにをぉ!?」


「きもい」
「っちょ…ひどいっ」



ちょっとウルウルになってる目は、いつか見た、子犬のようだった。





「…嘘だよ。可愛いし」
俺は、目をそらして、一応誉めた。




「…っ」
「あ?せっかく誉めたのにコメントなし?」

ふとそいつをみると…。