黒髪のあの子


ぎゅっ、と喧嘩王子が握った。






その手は、冷たくて…。
ちょっとビクっとしたんだ。











「あ、俺…今日、どうしてもはずせねぇ用あるんだよ…ごめん。委員長の仕事、やっといてくれねぇかな…?」


どうしてもはずせない用?
そんなの、やってあげるに決まってるじゃん♪


「わかった♪今度手伝ってくれなかったら、でこぴんするから!」
にこっとわらって、あたしは教室へと向かった。