黒髪のあの子







「……やります!」
さっきの女は、ニコっと笑った。




「…あぁ…本当?助かるわ…如月さん…。副委員長は誰か立候補いないですか?」




またあいつ、調子にのってる。
いつか…呼び出されるな。アイツ。



どうでもいいけど…。



「なぁ、俺…やろうかな」
梓が、ぽつんと言い放った。

「は!?」


まじ、びっくりした。




あの梓が、このクラスをまとめる副委員長?

できるにはできるだろうけど。
にあわねぇ…。



「まぁ…いいんじゃね?」
「センセー。俺やります」


梓がそういったとき、クラス全体がビックリした様子で、ザワザワした。