黒髪のあの子




「あ、あの…如月さん…?ちょっと…お願い…。今は何もいわないで…」

かすかに担任の肩が震えるのを俺はみた。




あー弱ぇな。
ビクビクと…うぜぇよ。


教室は、ざわざわと静まる気配がない。




「皆さん…静かにッ」
センセーがそういっても、盛り上がっている。





俺等はだるそうに教室の暖房前で座ってたけど。




「静かにしなさいよっ!あんた達、本当幼稚なのね!?」
またまた、女はいきなり、ブチ切れした。





全体がシラーっとした。
まぁ、俺はどうでもよかったが。




静かになった途端、その女はスーっと大きく息を吸った。
「これから、あんたたちには普通の生活させるから。覚悟してなさいよね!」


宣言して、勝手に空いている席へと座った。
そう…俺の隣の席へと。