「くそ…っ」
手を固く握り締め、俺は近くにあった電柱を思いっきり蹴った。
「ちひろ…?」
俺は、梓の存在を忘れていた。
びっくりしたように、俺を見つめる。
「あ…いや、すまねぇ。ちょっとイライラして…。」
「まぁだ煙草のことかよ?」
「ちげー。俺はそんな引きずる男じゃねぇよ」
「そうかぁ?毎回いつも引きずってるぞー」
けらけらと笑って、梓は1回欠伸した。
「ねみぃのか?」
俺が話をさえぎろうと、問いかけた。
「んー、ちょっとね。」
「まぁた夜遊びか?」
「おう(笑)」
「お前…親によくおこられねぇな…坊ちゃんなのに」
「あー?俺に親とか関係ねぇよ。俺の自由に進むだけ。縛られんのっていやだろ?」
「まぁ…確かに正論だな。」
