黒髪のあの子








-千夏SIDE-







―――――廊下。



「はぁ~…っ」
「大きなため息だなー…。」






藤野君は、呆れたようにあたしの頭をポンっとなでる。


「っえと…ごめん…。」
「謝んなくていいけど。そんなに千尋に無視されたの嫌だった?」

「…」
あたしは返事をせずに俯く。


嫌に決まってるよ…。
すきなひとに無視されたら、誰だって嫌だよ。






「…」
その行動に、藤野君も黙り込む。