黒髪のあの子







「ふぁー寒いっ」
「だな。最近は風が強いよなー」

「ねー。」





ぷるるるーっ






「ん?あ、電話。ちょっとごめんね。」
「うん」

あたしは、さっと携帯をとりだし、通話ボタンを押した。









「もしもぉし?」
『ち・な』

「お…っ。お姉さま…」


『あんた、帰るの遅い!京汰君たち来てるわよ!?』
「えぇッ…京汰が!?」

『早く帰ってきなさいよ。それとも、ちなの部屋勝手に入らせてもいいの?』