歩くたびに見える落ち葉。
まるであたしみたいだ。
そう思うと哀しくなってきた。




「久しぶりだね。」
「お久しぶりです。」
なんだか何日も会ってないせいか、
懐かしく思えた。
彼のおかげで和也と仲直りできたんだもんな。
「実はさ・・・あいつらから渡されたんだ。
それと・・・幸せになって・・・」
あたしはとまらない涙を拭いながら
その箱を開けてみた。すると・・・
輝いてる指輪だった。
ずごくキラキラしてた。
「これさ・・・本当はあいつから渡すはずだったのに・・・
一生懸命頑張って働いてたよ。
あいつ遅くまで仕事しててさ。
まどかのためだから。って・・・
これ買うためだったんだな。」
ずっと前に、和也は仕事だから。って
会ってくれなかった時がある。
それがこのためだったんだ。


「あいつらしいよな・・・」
そう言って将くんは笑った。
「ありがとう。大切にする・・・
大切にするよ・・・」
あたしは嬉しかった。
もし、これを受け取っていなかったら、
前向きに生きていこうなんて
思えなかった。