「ミウは?」

その言葉でアリナは現実に戻された気がした。

「あっ、そうだ。

ミウね撮影が長引きそうだから、
もう少し待っててほしいって。」

「そっか。
わざわざありがとう!」

アリナはミウの伝言を忘れていた。

また二人の間に沈黙が続いた。


アリナの胸はまた痛んだ。