Queen Story

男はどうやら、
入り口の方を気にしているみたいだった。

「あの・・・。」

アリナの声に男が反応して、目が合った。

『やっぱり背高い・・・』

アリナは自分より背の高い男に会うのは初めてだった。

なぜがその男から目が離せなかった。

視線が絡み合う二人を
夕日は照らしていた。