Queen Story

「あたし好きだなぁ。
マリカのオシャレ。」

「えっ?」

「実はねぇ、
マリカに教えてもらった
古着屋さんによく行ってるんだ。」

マリカと買い物をしていた時に教えてもらった店だった。

安いし、一点物が多く、
すぐに古着が好きになった。

「何着か買ったんだけど・・
古着マスターのマリカの前で着る勇気がなくて・・。」

「Queenが何言ってるの!」

マリカは笑って言った。

やっとマリカに笑顔が
戻ってアリナはホッとした。

撮影の間中、
マリカが悲しそうな顔をしているのが心配だったのだ。