「Queen Nail」という店も持っていた。

元トップモデルのアリナがネイルをしてくれると、いうことですぐに人気店となった。




「あたしはどっちでもいいんだけれど・・

でももうQueenって呼ばれると怒られるかなっ。」



アリナは撮影をしているミウの方を見た。




ミウが2代目Queenと呼ばれていた。


「ミウなかなか頑張ってるじゃない。」

「まだまだ頑張ってもらうわよ!」


アリナは意気込んだ。


「やる気になってるわね。」



「当たり前じゃない!
お母さんから受け継いだモノだからね!!」

「えっ?
今なんて・・」

「社長が二人いたら、おかしいでしょ。
お母さん!!」



お母さん・・そう呼ばれることは、諦めてしまっていたことだった。



あたたかい空気が、いつまでも二人を包んでいた