「アリナ私ね、子供が産めない体なの。」
アリナは知っていた。
以前、社長がお酒を飲んで酔っ払ってしまった時に聞いたことがあった。
「17歳の時に、運命の人と出会ったの。
出会った瞬間この人だ!って思ったわ。
自分から告白して、18歳で結婚したの。」
これは初めて聞く話だった。
社長のことはアリナは何も知らない。
「あの頃は毎日が幸せだった。
女として産まれて、好きな人のとなりにいることが誇らしく思えたわ。
でもね、なかなか子供ができなくて・・。
二人とも若かったから、そんなに焦ってもなかったんだけど。
当たり前に思っていたわ。女は結婚して子供産む。
でもそうじゃなかった・・。
奇跡みたいなモノなのよ。」


