満足気に立っていたのは、[R☆K]の社長だった。

60代後半、
頭の毛は薄く、
シャツのボタンが
今にも悲鳴をあげそうなお腹をしている。

その隣には、アリナの先輩モデルが、腕を絡ませ寄り添うように立っていた。

「今回のウチのイメージモデルはこの子に決まったよ。」

[R☆K]の社長はニヤニヤ笑いながら言った。

「ちょっと待ってください。急な変更は困ります。」

担当者は訳が分からず、困惑した。

服もポスターのイメージもアリナで話が進んでいた。