Queen Story



「今思えば、あたしとケイスケくんの恋って、ごめんなさいから始まったよね。」


ケイスケはアリナの話に耳を傾けていた。



「二人とも謝ってばっかりだったけど・・

あたしは本当にケイスケくんが好き。この気持ちにウソはないんだ。


でも・・でもね、好きだけど今のままのあたしじゃ、ダメなんだ・・。」


うまく説明できない。
涙で視界が見えない。




大きな手がアリナの頭を撫でた。

「俺ね、野球始めたんだ。草野球だけどね!


もう一度、野球が楽しいって思えてた頃から始めようかなって。」