Queen Story

「ミウいた?」



スッタフの声で、アリナもミウも我に返った。


アリナは今来たように装い、「ミウ、次撮影だって。」と言った。

ミウは慌てて何かを鞄に隠した。

またキラッと光った。


「ごめーん。なんか喉渇いちゃって。」

そう言って走って行ってしまった。


やはり泣いていたのだと、思った。



アリナはミウが大事そうに持っていたモノが気になった。