休憩室は明かりが点いていて、ドアが少し開いていた。 人影が見えたので声をかけようとして、アリナは立ち止まってしまった。 ミウの横顔が泣いているように見えた。 両手でキラッと光る何かを大事そうに包んでいた。 こんなに寂しそうなミウを見るのは初めてだった。 アリナは見ていることしかできなかった。