Queen Story

この時間は人通りも多く、ケイスケについていくのが精一杯だった。

「人多いね。」

その言葉を合図にケイスケは、アリナの手を握った。

手を握られ、どうすればいいのか分からなかった。

ケイスケを見ると、真っすぐ前を見ていて、額から汗が流れ出た。



アリナはそっと手を握り返してみた。