小さい震える声で

「アリナをよろしくお願いします・・・。」

と言ってアリナの母は頭を下げた。

社長はその光景を思い出すと、胸が痛んだ。

アリナにも荷が重すぎたかも知れない。

でも、今のままではアリナも両親も最悪の道を進むことになる。

お互いの存在の大切さに気づくには、まだ時間がかかる。