朝霧は、相当無理をしているのだろう。

息も絶え絶えに言葉を紡ぐ。

「にのみや…さん…おみまい…きてくれた…わたしの…にゅういんしているびょういん…しらべて…おみまい…きてくれた…ハァッ…でも…そこに…さっきの
…ひとのなかまが…ハァッ、ハァッ…!」

呼吸が荒い。

「いい、朝霧、もう無理しなくていい」

手を握り締め、俺は朝霧が無理に話すのを制した。

…しかし、俺の目眩と動揺はおさまらない。

俺、八戸、朝霧に続いて、ハルカまでこの病院内にいるっていうのか?

タチの悪い同窓会みたいだ。

何だってこんな占拠された病院に、全員が揃ってしまうのだろう。